2020年1月19日
두산아트센터 연강홀

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本日は、今季最後の”ファンレター”、わたくし的締めの観劇です。11月から始まって、3か月はあると思っていましたけれど、もうあと2週間くらいで終わりです。マッコンは、前回ほどの争奪戦ではなさそうですが、あえて大変な時を選ぶこともないし、来週は、韓国はお正月休みなので、今週に決めました。チケットは、初演や再演で最後に近づくにつれて、入手が困難になったことを思うと、今季はあとのほうが緩い感じがします。本日は、台湾公演以来の”ファンレター”マチソワです。

マチネは、最初にキャスト発表になったときから観たかった組み合わせ、ギョンス君とヒョンフン君です。ヒカルさんは、若いスヨンさんです。7人会は、マチソワ同じメンバーで、イユン先生がジフィ君をのぞいたら、わりとよきメンバーでした。カンドンホさんのお父さんをもう1回みたくはありましたが、もう一人の方も悪くないし。リーダー各の先生は、やっぱりヤンスンリさんのおちつきが好きですから、最後にあたってよかったです。スナムは、イスンヒョンさん。この方は、歴代スナムの中でもベストワンですし、本日も大変よかったです。ジフィ君は、今日、お昼を食べにいったお店にランチを買いに来ていて、あ~、今日のイユンは、ジフィ君だったのかと失礼なことを思ってしまいましたが、やっぱり最後までぱっとしませんでした。たぶん、こういうイユン先生はありなんだとは思いますが。ジフィ君は、最後にヘジン先生のところを立ち去る前に、無言で涙をこらえて出ていくパターンでなく、”そうだな。書かなくちゃな。書き続けてくれ”って、言い残して去りました。そして、刑務所でセフンを送り出すときも”ここを出たら、おいしいものを食べにいこう”と言いました。いい人なんですけどね。イユン先生は、初演からずっと、素敵な先生方がいましたから、再再演で登場したのは、分が悪かったといえば悪かったかもです。

マチネのヘジン先生、セフン、ヒカルさんは、そうね~、あんまり12月に観たときから変わってなかったです。もうちょっと、深みがでてくるかなとか、感じるものがあったかなと思いましたけれど、今季は、演出的にそうなのかな。若いスヨンさんヒカルは、わたしはわりと好きなんですけど、今年は、セフンが不作でしたからね。ヒカルは、なんといっても、セフンあっての存在だから、なかなか一人で役を深めるわけにもいかなったのでしょう。ヒカルは暴走しちゃうけど、一人で何かをできるわけじゃないから、ヒカルとして完成させるには環境が悪かったといえます。でも、よきポテンシャルをもった女優さんですから、次回再演しても続投してほしいです。ギョンス君は、わたしは、11月の最初の頃が一番よかったように思います。今は、考えすぎて、作りすぎているようにみえる時が多々あったような気がします。でも、わりとギョンス君のヘジン先生も好きです。本当は、ヒカルを女性として好きで恋しているのに、セフンの存在を誰よりも尊重しようとして、セフンの告白を聞いて冷静になったあとは、一生懸命、手紙の主を一人の人としてみようとするのがいじらしいくらいだし、セフンを責めるまえに、一度抱きしめてみるところもきゅんとします。彼も、次回再演でまた参加いただきたいです。わたしてきに、今回、残念で残念でしかたがないのが、セフンの不作です。ソホ君は、ちっとも理解しないまま、早期マッコンでしたし、ヨンギュさんは、そもそもセフンのイメージじゃないし。もっとも期待のヒョンフン君ですが、期待があっただけに、実をいうと、一番残念で、残念でしかたがありません。わりと好きな俳優さんだし、お歌上手だし、お顔かわいいし、こんなに演技できないとは思いませんでした。演技じゃないな。役の理解力かも。もしかして、ミスキャストかも。ここまで言ってしまってごめんなさい、ヒョンフン君とヒョンフン君をいいと思った皆様。初演からの”ファンレター”マニアとしては、どんなにがんばって、彼を応援しようと思って、寛大な気持ちでみようと思いましたが、違ってました。ヒカルとの一体感も、セフンがヘジン先生に求めたものも。ヒョンフン君は、ランボーは再演あったらやるけど、セフンは、今回が最後だろうといってましたから、今季で終わりかと思います。今回の”ファンレター”の悲劇は、製作会社のライブの安易な”ランボー”との抱き合わせキャスティングでしょう。いい作品を作る会社なんですけど、いろいろ甘いところがあるのですよね。次回、再演時は、いろいろと反省して、しきりなおしていただきたいです。

けっこうマチネに関して、厳しいことを書きましたけど、実は、やっぱりヘジン先生の手紙のところでは、けっこう泣いたりはして、そこそこ、まあいいかという気持ちでマチネを終わってはいたのです。”ファンレター”は、今季はこんなものなのかもねとか思いつつ。が、ソワレ、泣けました。ひさしぶりに、これはツボだわ~という”ファンレター”らしい、”ファンレター”を最後の最後にみることができたような気がします。マチネが今季の新メンバーだったのに対し、ソワレは、ジョングさん、ソンイル君、ヒオラさんと、まさに初演からの続投メンバーのみだったのです。この方々は、進化こそすれど、ぶれませんね。再演もありましたから、その都度、新しい人の新しい表現や解釈をみてきただろうし、その人々との組み合わせも経験していながら、初演からのかわらないコアな部分をしっかりとおさえていると思いました。ソンイル君セフンは、再演では、スンウォン君やテユ君の影にかくれた感がありましたけれど、それでも時々みるととてもなつかしい安心感があった記憶があります。今季、なんだかスケジュールがあわなくて今になってしまいましたけれど、見逃さずみれてよかったです。ソンイル君セフンは、どうしようのない孤独をかかえているけど、テユ君のような悲しさはなくて、繊細でひたむきで、文を書くことに喜びを感じていて、本当にヘジン先生と文学で昇華することを夢みてしまったゆえのヒカルの暴走というのがいちいち説得力ありました。ヒョンフン君が最後までヘジン先生と作業室でいながらペンをとらなかったので、今季の演出はそうなのかと思っていたら、ソンイル君は、ちゃんとペンをとって原稿に向かっていました。今季は、ジョンハさんやスヨンさんは、消される前にさめざめ泣きそうなヒカルでしたけど、ヒオラさんは、あいかわらず最後の最後まっで戦い続けて、消えたくない、消されるはずないという思いにみちあふれていました。だって、ソンイル君セフンと歩んだ日々が、ヘジン先生に愛された日々があまりに幸せだったから。ヒオラさんとソンイル君は、本当にヒカルとセフンの一体感があって、これこそ、”ファンレター”だわと思いました。そうだ、今季はじめてみた方で、”ファンレター”はセフンが多重人格みたいに解釈している人がいるみたいだし、ソホ君のコメントにもちょっとそういうニュアンスがありましたけど、それは違うと思います。ヒカルは、ヘジン先生の誤解から生まれた実態のない、セフンの想像上の存在ですから。セフンの中の別の人格でというのとは違うと思います。そして、ジョングさんヘジン先生。彼こそ、本当に、本当にぶれませんね。初演で一番最初に観たときから、いつもかわらず、純粋で、あたたかくて、繊細で、やさしい。初演の会場のロビーに大きな写真があって、そこでジョングさんの写真の横のことばが、”手紙の主を愛さずにはいられない”でした。なんて美しい言葉で、なんてジョングさんヘジン先生に似つかわしいセリフだろうと思った記憶があります。あれから、再演、台湾公演、再再演と一番たくさん観てきたジョングさんヘジン先生ですが、あの初演のロビーで感じた思いをかわらずにいつもみせてくださるように思います。今日ソワレは、これが”ファンレター”のツボどころ、泣き所というところで、全部泣けました。イユン先生とヘジン先生のおわかれシーン、セフンが自分がヒカルだと告白する歌、ヘジン先生が必至に否定する姿、ヘジン先生のお手紙、セフンの僕が死んだ時。セフンの告白と”僕が死んだ時”で泣けたのは、今季初めてだったかもです。ハンドタオル濡らしながら泣けてこそ、ああ、”ファンレター”だわと実感したソワレでした。

ソワレ、ジョングさんヘジン先生が、ヒカルの背中をおして、セフンの元へ送りとどける時、ヒカルに手をふるようなしぐさをしました。先生もまた、ヒカルを送り、ヒカルとセフンの元へかえしてあげたような、ある種のひとくぎりを感じました。わたしが、今季の”ファンレター”を送るためにみせてくれたような思いでした。

本日、ソワレに可愛い男の子のお友達をつれたチョファンジ君が観劇にきていました。そうだわ、ファンジ君こそセフンで観たいわと思いつつ、もしかして、1年後か2年後かの再演オッファーがきていて、下見かなと期待をこめた推測をしたりしました。大好きな作品ですので、次回は、是非に本当にその人物に似つかわしいキャスティングを熟考いただきたいです。チケットパワーだけでなく、知名度だけでなく、作品をいかせる俳優さんでお願いします。いろいろ、思うところはありましたが、”ファンレター”のある日々、幸せでした。

4/18 追記 チョファンジ君と一緒にきていた可愛い男の子、なんと、わたし、日本語バージョンのマイバケで観ていたカラム君でした!今頃、インスタみて気づきました。